workroom of VERMILLION
アイカワナツミの日々のブログ。モノツクリと家族のこと。
2008.08.30 (Sat)
ゆきのひはきみと

ある、さむいあさ。
ゆきだるまはもりのいりぐちにたっていました
もうずっとそうしていたし、
これからもずっとそうだとおもっていました

そのひは のうさぎのこどもがやってきました
めずらしいな
ゆきだるまはおもいました
のうさぎのおうちはもりのずっとおくにあるのですから

つぎのひも のうさぎのこどもはやってきました
「おはよう、ゆきだるまさん」
「おはよう、うさぎさん」
ゆきだるまはのうさぎとあいさつをしました

ねえ、あしたもくるの?
あるひ ゆきだるまはたずねました
どうして?
うん、ゆうびんやさんをまってるんだ
のうさぎはこたえました
たいせつなものがとどくから

つぎのひも
そのまたつぎのひも
ゆうびんやさんはもりのいりぐちまでくることはなく
のうさぎのこどもはもりのいりぐちにやってきました
やがてゆきだるまとのうさぎのこどもは
とてもなかのよい ともだちになりました

なにもないもりでしたけど
ゆきあて をしたり
すけーと をしたり
ふたりでいればとてもたのしかったのです

ずっと まいにちが こんなふうにすぎていくような そんなきもちでした
そんな あるあさ
ようやくゆうびんやさんがもりのいりぐちまでやってきました

つぎのひのあさ
ゆきだるまは いぜんのように
ひとりでもりのいりぐちにたっていました
まってもまっても
のうさぎのこどもはやってきませんでした

ゆきだるまはもりのなかにはじめてはいりました
のうさぎのすむ すあなはすぐみつかりました
あたたかなひかりのなかで
わらっているうさぎたちがみえました
「よかったね、うさぎさん」
ゆきだるまは とてもうれしかったけれど
もう にどと うさぎさんは 森の入り口までこないかもしれない。
そうおもうとちょっぴり さみしくなりました

つぎのひのあさもよく晴れていました。
ゆきだるまはひとりっぽっちで森の外をながめていました。
ーーーーそのとき!

「おはよう、ゆきだるまさん」
「おはよううさぎさん!」

ゆきだるまはとってもとってもうれしかったのでむねがいっぱいになりました。
「もう、うさぎさんはこないとおもった
だってゆうびんやさんが きたんだもの」
「どうして? ともだちじゃないか」

「きょうはきみに あげるものがあるんだ」
そういってのうさぎはゆきだるまに
おそろいの まふらーをあげました

「これからも、ずっと、いっしょにあーそーぼ!」
そらはとてもあおくて、
だいちはどこまでもぎんいろで、
せかいはとてもとてもきれいでした
<おしまい>
本当にいい絵本は、なんど読み返しても人生のその時その時で違う答えが見つかるんだと、だから大人が絵本を読むのは恥ずかしいことじゃないんだと、言ったのは誰でしょうか?
そんなお話がかければいいなと思いつつ、スケッチしました。
言葉がむつかしすぎないか?言い回しがまどろっこしいんじゃないか?
必要ないことまで書いてないか?
絵については、このアングルで本当にいいのか、もっとメッセージの伝わる絵があるんじゃないか、などなど、いろいろ改善点はあるわけですが
『形にしてみたい欲』にとらわれてやってしまいましたYo!
野ウサギが待ってる郵便屋さん(ポストマンといいたい)がとどけてくれるのは
大切な人からの贈り物で、
それは、家族だったり、恋人だったり、読み手が自由に想像できるようにしたかった。
それから、ゆきだるまと野うさぎは、これからもずっと仲良しで良かったね、
めでたしめでたしで終わるわけですが、
大人になって読み返してみると、
あたりまえだけど雪だるまがオールシーズンいるわけではなく、
遅くとも春の訪れとともに、野うさぎと別れたんだということが、
容易に想像がつきます。
自分と恋人や家族のような親しい人との別れに重ねてみて、
それでも、
野うさぎはゆきだるまのことを大切に思っていたこと、
そして春を迎えて自然に次のステップに踏み出して行ったであろうことまで、
読み手に想像していただけるような、
そんな絵本を いつか作りたいと思いつつ、
どうやればいいか わかんない私がいます。
でも、いつか 作家になれたら、こういう補足説明なしで
バーンとすべてを伝えたいものです。

2008.03.30 (Sun)
s:ゆののおはなし

『むかしむかしあるところに
ままとゆのとじげんくんがすんでいました。
そこはひろしま
ひろしまのおうちよ
とままはいいました。
ままとゆのとじげんくんはとてもなかよし。
ゆのたちはさんぽにいきました。
ままはスカート、じげんくんはズボン、ゆのはスカートをはいていました。』
うちの、ゆのさま、4月から年中さんだというのにまだ字がよめませぬ。
そろそろヤバイかも...と思い始めてはや3ヶ月。
そいで、字が読めない子供がどうやって絵本を読むかというと、
想像して読む。(どーん)
時には、じぶんで描いた絵にお話をつける。
このお話を読んでくれた絵を探したんですが、見つからなくって、
最近描いた違う絵をのせました。
(まさか、あの人、園に持って行ったんじゃ・・・?)
まあ、似たようなもんです。
こんな顔が3つ並んでる絵が、折り紙の裏に描いてあって、
「ゆのがよんであげる!」
と読んでくれたのが、
そのお話です。
正直な感想、「負けた、負けたよ」
ワタクシ、これでも、将来(?)
絵本作家になりたいなあなどと夢を抱いているのですが、
わかりやすくてストレートな言葉の並びに「ほほう」です。
子供ってスゴイ。
おはなしは、この後
『パパは、お仕事でした。
パパは、疲れてねていました。
パパは、ゲームをしていました』
と、続くのですが、
アイカワ家におけるパパ不在育児の実態を
あまりにも赤裸々に語っているので、
双方にかわいそうになって聞かなかった事にしてあげました。
日本社会において、
子育て世代は働き盛りだから、
どの家も似たようなものだと思うけど、
子供たちにもパパにも、
もちっと家族の時間をつくってやってほしいもんですな。
ワーイ!今日は晩ごはんつくらなくていい!
アイカワナツミでした。

↑私は「育児」「ハンドメイド」カテゴリに参加中
2008.02.03 (Sun)
本:いっしょにたべようよ

ある はれたひ
うさぎさんはケーキをつくりました

くんくんくん
いいにおい

ジリリーン
ケーキがやけました
おいしそうね

あれれ?
うさぎさん たべないの?

うさぎさん
どこいくの?

のはらをこえて
やまへやってきました

うさぎさんは
ドアをトントンしました

やあ いらっしゃい
よくきたね

だいすきなくまさんと
たべるのね
おいしいね
おいしいね
*おしまい*
「本の種」というカテゴリを増やしました。
文字通り、手作り本をつくろうとたくらみ中の、わたしの本の種です。
またまたやってみてわかったのですが、
絵本をつくるってことが
なんとむつかしいことか。
だって、はじめてだもん、しょうがない。
すこしづつ、うまくなっていけばいいさ(-o-)
このお話は、昨日書いた通り、いろんな事を考えながら、フエルトでうさぎをつくっている時に思いついたもの。
「おいしい」「だいすき」という言葉をぜったい入れたかった。
4才になっても、ひらがなが読めない娘は想像力で本を絵本を読んでくれるけど、たいてい「むかしむかしあるところに」か「あるはれたひ」のどちらかではじまる。だから、出だしは「あるはれたひ」からに決めた。
「いらっしゃい よくきたね」という言葉もいれたかった。
ケーキをつくって、どこかにとどける話をつくりたかった。
そんなわけで、初めて描いた絵本ができあがりました。
絵の具で色をぬりたかったけど、時間がないので「竹ペン(なつかしっ)」で描きました。
だいじょうぶ、いっぱいかけばもっとうまくなるさ。
もっともっと上手になったら、本をつくろう。
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